TAKEO Poster Collection Best Selection12
竹尾最佳海報展12
Tama Art University
Tokyo
2019
ディレクター:佐賀一郎
展示構成:王小楓
今回で12回目を数える竹尾ポスターコレクション・ベストセレクション展では、1950-60年代のグラフィックデザインに焦点を当てます。いわゆる「ポストモダン」に先駆けるこの時代、グラフィックデザインの潮流は戦前のデザインが目指した諸芸術の統合から徐々 に離れ、意図するにせよしないにせよ、分化と尖鋭化を押し進めていきました。本展覧会では、この潮流を、〈機能主義〉〈応用美術〉〈商業美術〉という3つの局面に注目して探り ます。ウルム造形大学のビジュアルコミュニケーション科を率いたオトル・アイヒャーや そのアシスタントとしてキャリアをスタートしたロルフ・ミューラーによる(機能主義〉に 端を発するデザイン、あるいは同大学で発達した抽象芸術を継承し、アーティストとして活動するかたわらで応用美術〉的なビジュアルデザインを展開したアルミール・マヴィグニやメアリー・ヴィエラらのポスター群、そして同時代のアメリカやイタリアで活動しな がら、〈商業美術〉の領域でのモダンデザインのあり方を示したエリック・ニッチェやジョ パンニ・ピントーリ、アントン・シュタンコヴスキーなど、ポスターを通じて時代を彩っ たデザイナーたちの仕事を展示します。